ロシアW杯 日本代表メンバーを紹介する(もちろん勝手な主観で)
まもなく開幕するFIFA W杯ロシア2018。
ハリルホジッチまさかの解任から西野JAPAN爆誕までの間に多くのサッカーファンは自国の代表の躍進を心から願うことができなくなったであろう。
解任理由はぼんやりとしていて納得できるものではないし、後任の人事含めて悪手の極み。スポンサーは大切だが現場のことまで言いなりになっては当然いけない…。
5/31に発表された23名は、ガーナ戦メンバーの27名から4名が落選し残ったメンバー。
落選した4名は、MF青山、三竿、井手口にFWジャガー浅野。
怪我の青山は仕方なく、浅野は西野JAPANの3421システムの中にポジションがなかった。三竿は一部で、練習からアピールする機会が与えられておらず、なぜ代表に呼んだのか?と言われているので、言わずもがな。井手口はやはり海外移籍した先で試合に出れてないことが理由か。
また、他の落選した主な選手は、
ベルギーのヘントで活躍し、アジア予選ではハリルJAPANの主力だった久保裕也(24歳)
同じくベルギーの強豪アンデルレヒトの10番を背負う森岡亮太(27歳)
オランダのフローニンヘンで年間MVPを獲得した堂安律(19歳)
ポルトガルのポルティモネンセで10ゴール10アシストを記録した中島翔哉(23歳)
などなど、上記以外にも清武弘嗣、杉本健勇や森重真人、伊東純也らが落選した。
ここからは選ばれた23名の紹介です(超主観ですのであしからず)
GK:ここはハリルJAPANと変わらぬ陣容。直前のJリーグの試合で中村航輔が派手に負傷するも無事に選出された。
川島 永嗣 / 35歳(メス/FRA)
ここ8年ぐらい代表のGKといえば川島永嗣だろう。一時期、浦和の西川にポジションを明け渡した時期もあったが見事に奪い返した。ダンディーUを退団した後、所属チームが無かったのでまずは就活しなさいとハリルに外されていただけだが。見た目のゴリラ感に反して5カ国語を操れるという知的な面もある。GKとしてのキャリアは歴代で1番だろう。なんとなくやらかす印象もあるが頼りになる男だ。
東口 順昭 / 32歳(ガンバ大阪)
4/21の大阪ダービーで味方と激突し、顔面をひどく負傷したが、回復。代表キャップ数自体はさほど多くないが、国内リーグの日本人キーパーの中では1番実力があるだろう。もう1人の控えキーパー中村航輔は若く、経験を積ませる意味もあり、2番手GKの位置に東口の席はないかもしれない。
中村 航輔 / 23歳(柏レイソル)
怪我が酷くなくよかった。鋭い眼光でギラギラ感がすごい。対戦時にはシュートを止められてる印象しかない。おそらくW杯の後は中村航輔がゴールマウスを守っているだろう。次期代表の正GKに最も近い男。上背はないが、川口能活を彷彿とさせるシュートストップに秀でたGK。
DF:内田篤人はとうとう現れず、鈴木大輔など海外でプレーするCBも呼ばれなかった。吉田麻也は4年後呼ばれるか微妙なだけに、下からの突き上げが欲しいところ。
長友 佑都 / 31歳(ガラタサライ/TUR)
平愛梨の旦那。長年プレーしたイタリアの名門インテルを離れトルコの地にやってきた彼だが、ここでも人気者のようだ。よほどの人格者なんでしょう。SBとして衰えは隠せないものの、代表ではバリバリの主力。世界を知る男として、チームを引っ張ってほしい。
槙野 智章 / 31歳 (浦和レッズ)
加圧トレーニングで肉体改造に成功。尻からのラインがとても綺麗。CBとして経験を積みそれを大きな力に変え吉田麻也の相方に定着。ハリルの指導も大きかったのだろう。Jリーグの選手としてテレビの出演が多く、知名度もそこそこ。年齢的にこの先の選手寿命は長くないだろうが、引退後もゴン中山のようにテレビで活躍するだろう。
吉田 麻也 / 29歳(サウサンプトン/ENG)
円熟期を迎えつつあるディフェンスリーダー。歴代の日本人CBの中で1番のキャリアを持つ。後にも先にも彼以上のスペックとキャリアを持つCBはそういないだろう。CBながらゴールを決めた後の“ドヤ顔”には定評がある。中東方面から割と本気のオファーが来たそうだがサウサンプトンに残留。
酒井 宏樹 / 28歳(マルセイユ/FRA)
ロンドン五輪世代のW酒井のゴリの方。柏時代の右足から放たれる高速クロスが武器という評判はさっぱり聞かなくなったが、フランスの名門マルセイユでレギュラーのSBは立派。内田篤人が健在ならばどちらを起用するか大いに悩んだであろう。
酒井 高徳 / 27歳(ハンブルガーSV/GER)
ロンドン五輪世代のW酒井のもう1人。ドイツではキャプテンを務め、ボランチなどでもプレー。代表でレギュラーではないが、毎回選出されているので、実力は間違いない。両SBでプレーできる使い勝手の良さもナイス。
昌子 源 / 25歳(鹿島アントラーズ)
鹿島でキャプテンマークを巻く国内屈指のCB。ただ正直に言うと現時点では物足りない。ポジション的にも良い歳のとり方をすればもう一皮二皮剥けるだろうし、そうなってもらわねば困る。4年後も視野に入れて経験を積んでほしい。
遠藤 航 / 25歳(浦和レッズ)
今野泰幸や阿部勇樹の系譜を引く浦和のDFは守備的なポジションはどこでもこなせるユーティリティ性、178cmながら空中戦にも強く、対人の強さが特徴。リオ五輪や湘南時代はキャプテンマークを任されるキャプテンシーを兼ね備えている。今大会の出番は少ないとは思うが、3バックを採用する西野JAPANで怪我がちの長谷部にもしものことがあれば出番が訪れるだろう。
植田 直通 / 23歳(鹿島アントラーズ)
昌子と共に鹿島のCBを務める。ハリルホジッチにE-1の頃SBを試されていたが、不慣れなためにお粗末なポジショニングが見られた。CBとしては対人の強さと目つきの鋭さ、尖った髪型が特徴。
MF:半分が関西人で占められることと、ハリルJAPANより汗かき役のSHが少ないことが見てとれる。採用されるシステムも関係してるけど。
長谷部 誠 / 34歳(フランクフルト/GER)
未だにブンデスで主力としてプレーする彼もさすがに衰えは隠せない。ドリブルの推進力が武器だったが最近はドリブルするのはパスの出しどころがない時で、そのままロストすることも散見される。ボランチよりも後ろ、アンカーやCBの位置ならそれなりに捌けてるけど。キャリアの最終盤にJ復帰してほしい。
本田 圭佑 / 31歳(パチューカ/MEX)
いよいよ老害化してきた節のある日本代表の顔。若い頃はオレ様だの王様だの言ってても可愛げがあるが、大体みんな歳を重ねて落ち着くもんだ。スウェーデンのズラタン様は相変わらずだけども。ハリルに右のWGとして起用されるものこのこ真ん中にやってきて渋滞を起こす戦術無視は見慣れてしまった。今大会で日本代表の本田圭佑は見納めになるだろうし、今大会は彼と心中だ。
乾 貴士 / 30歳(レアルベティス/ESP)
遂にW杯戦士となったセレッソ出身のちびっこドリブラー。ドイツ、スペインでプレーしサッカー選手としての頭が本当に賢くなった。直前の怪我の回復が心配されるが、キャリア最初で最後のW杯になることと思うので彼にとって良い時間になることを切に願う。
香川 真司 / 29歳(ドルトムント/GER)
日本の10番、アディダスの10番、ハリル下ろしの主犯?なのかも。怪我があったりでハリル政権下ではスタメンから外れることも多く、ザッケローニ政権との扱いの差に不満があったのかしら。基本的に香川真司というプレーヤーは使い勝手が悪い気がする。用法・用量を守って正しくお使いいただくと70時間に1回、食後10分以内に飲んでくださいってそんなんうっかり忘れそう!ってぐらい輝ける起用方法が限定される。中村俊輔や名波浩の方がまだ使いやすいところがあったな。年齢的にも最後のW杯になるやもしれない。悔いのないように。
山口 蛍 / 27歳(セレッソ大阪)
怪我もあったが、この4年間ほとんど代表に選ばれ続けた桜のボランチ。年々プレーの質は向上しているように感じる。今回のW杯は北京五輪世代のおじさん達の思い出作りなので怪我のないように帰ってきてください。
原口 元気 / 27歳(デュッセルドルフ/GER)
英ブライトンへの移籍すんのしないのゴタゴタ問題でヘルタで干され、二部行きとW杯前にバタバタしてしまったがコンディションはそれほど落とさず。彼も海外でサッカー脳が育ちプレースタイルも変わった。元々ドリブルが武器のアタッカーだったが、攻守両面でよく走るSHになった。
宇佐美 貴史 / 26歳(デュッセルドルフ/GER)
未完の大器も今季はようやくドイツ二部で活躍。メンタル面が成長し、アスリートらしくなってきた。元々のポテンシャルは高いのでドイツでもう一花咲かせる可能性は十分にある。今大会を布石にしてほしい。
柴崎 岳 / 25歳(ヘタフェ/ESP)
スペインでそれなりの地位を築きつつあるボランチ。バルサ相手にかましたミドルシュートは素晴らしかった。スペインでステップアップするためにW杯でも結果を残したい。
大島 僚太 / 25歳(川崎フロンターレ)
素晴らしい才能を持っているものの怪我が多いのが勿体ない。本当に勿体ない。スペ体質を改善するのはなかなか難しく、今後も怪我を繰り返すことになるだろうが元気なうちに代表でインパクトを残して今後のキャリアに繋がれば。
FW:海外組の3名が選出。特徴の違う3名だがスタメン筆頭は大迫だろう。バックアッパーの2人が故障明けなのが気がかり。国内勢の小林悠(川崎フロンターレ)や、杉本健勇(セレッソ大阪)も代表入りが期待されたがあえなく落選。
岡崎 慎司 / 32歳(レスター・シティ/ENG)
レスター歴史に名を刻んだシンジオカザキはその後やや怪我がちな印象。ハリルの求めるFW像とは動き回らず前線でどっしりと構えてポストプレーだったのでスタイルが合わずあまり使われなくなっていった。しかしゴールを奪うための嗅覚は圧倒的でハリルのままW杯を迎えても23人の中にいたのではないか。おそらく最後のW杯なので1点ぐらい決めてほしい。
大迫 勇也 / 28歳(ケルン/GER)
半端ないで有名な彼ももう28歳。高校選手権は10年も前の話になった。ハリル政権下ではFWのレギュラーとして大車輪の活躍。個人的には最終予選ホームでのオーストリア戦でインテルにも所属したセインズベリー相手にボールを収めまくったのは半端なかった。
武藤 嘉紀 / 25歳(マインツ/GER)
Jにいた頃の印象で欧州でもWGとしてプレーすると思ってたらめちゃめちゃストライカーやってて驚いた。今大会は大迫の控えだろう。少し怪我が多いように思えるがまだまだ伸びしろがありそう。
以上がロシアW杯のメンバー23名。
旬の人よりも多少コンディションが悪くとも過去の実績重視なところは否めない。