セレッソ大阪 開幕〜W杯まで 中間報告
2018シーズンJ1は15節を消化した時点でW杯による中断期間へ突入している。
セレッソ大阪は首位と勝ち点11差の4位につけている。(14節鹿島戦がACLの兼ね合いもあり未消化のため、1試合消化が少ない)
広島が独走態勢に入りつつあるも、優勝争いも期待できる好位置につけている。開幕直後こそ勝ち星がつかなかったが、その後4連勝もあり好調といえるだろう。
調子が上がらず降格圏にいる名古屋、G大阪から勝ち点を取りこぼしていることは非常にもったいないが、上位3チームの広島、FC東京、川崎は撃破しているという弱きを助け強きを挫くスタイル。芳しくないとも言い切れないが下位からの取りこぼしがのちの順位に響くだろうし、しっかり勝ちきってもらいたいところ。
また、ACLの方はがっつりターンオーバーを敷き、シーズンレビューで予想していた通りGL敗退。ブリーラムは強かったが、そこで勝ち点を取りこぼしたことが全てだ。好成績の翌年は降格するというセレッソのジンクスがあるので、尹晶煥も悩みに悩んだはず。GL敗退は仕方ないか。
以下より各選手の寸評を。
もちろん主観が全てなのであしからず。
(評価点は10点満点)
1 GK 永石 拓海 5.5点
丹野の牙城は崩せず、J3で茂木と交互にプレー。天皇杯二回戦のテゲバジャーロ宮崎戦ではジンヒョンがW杯で不在、丹野がスタメン出場したためベンチ入りした。SNSをそれなりに運用しているようで、明るいキャラクターをしているようだ。Twitter芸人に進化するかも。
2 DF 松田 陸 5.5点
片山の加入、併用で出場機会減かと思われたが、尹晶煥のファースチョイスは陸だった。守備面での向上は見られるが、攻撃面で縦に仕掛けるシーンが少なかった印象。クロスの質は高いだけに期待したい。嫁がブルーノ・マーズのライブ中にインスタでストーリーを上げようとしているのをブルーノ・マーズ本人に見つかりブチギレられ、SNSで話題に。
3 DF 茂庭 照幸
リーグ戦出場なし。
4 DF 藤本 康太 5.5点
怪我が癒え、ホーム仙台戦で途中出場。なんとボランチ。なん年ぶりなんだ。さらに三日後のアウェイ磐田戦ではCBでスタメン出場。その後もベンチ入りを続けている。ボランチより後ろはどこでもできるし、最悪GKだってできる貴重な守備のユーティリティ。ヨニッチ、山下、木本に割って入るのは難しいが元々実力はある。年一ミドルも期待。
5 DF 田中 裕介 4.5点
負傷したゴリラ。片山とはタイプ的に被るところが多く立場を失いそうだが、キャリアは圧倒的にたなすけが上。チームがJ2で苦しい時に来てくれた選手だけに巻き返しを期待したい。
6 MF 山口 蛍 6.5点
怪我もなく無事にロシアW杯日本代表に選出。キャプテンとしてチームを牽引している。怪我なくロシアから帰還することを願うと同時に、ソウザが復帰したボランチのところはオスマルも含め熾烈なポジション争いになる。オスマルはいいぞ。フィジカルで殴るを体現してるぞ。がんばれキャプテン。
7 MF 水沼 宏太 4.5点
尹晶煥体制下のセレッソはフィジカルを前面に押し出した相手より走ってなんぼのサッカーをしている。チーム内でそれを1番熟知し、忠実に遂行しているのは鳥栖時代からの仕事仲間である水沼宏太だろう。しかし、昨季頑張りすぎたのか、2週間という短いオフでは疲労回復はままならず序盤から精彩を欠き、福満にポジションを奪われてしまった。9節まででチームが引き分けあるいは負けを喫した時、水沼はほとんど途中でピッチを退いている。また、湘南戦から4連勝を飾った時は全てフル出場。一概には言えないが、チームの良し悪しがSHの調子によるところが大きいのが伺えなくもない。この中断期間にリフレッシュしてレギュラーを再奪取したい。
8 FW 柿谷 曜一朗 6.5点
尹晶煥にかなり大事に使われている。無理して出なくてもドンヒョンだったりがいるので比較的良い状態でのパフォーマンスが続いてるように感じる。数字にも現れておりチームトップタイの4ゴールと1アシスト。後半戦も2トップの一角として活躍を期待する。
9 FW 杉本 健勇 5.0点
W杯のメンバーから落選。代表に呼ばれても結果を残せていなかったので当然といったところか。本当に目立ってなかったので惜しくもなんともなかった。一方J1でも苦戦気味。ここまで3ゴール2アシストとしているもシュート決定率10.3%。昨季は15%を超えていたので、ちょっと物足りない。決定機外してる印象は確かにある。警戒されマークも厳しくなるだろうが、そんなの関係ねえ!とオッパッピーしてもらわないと困るぜ。
10 MF 清武 弘嗣 4.5点
開幕直後、練習中に負傷。4月中旬に復帰するも結局W杯を棒に振った形に。何度も言うが、いるといないとではチームが全く別物になる。ここまでスペられるともう悲しい以外ないが、現在SHは充実してるのでコンディションの良い時はしっかり働いてもらいたい。
11 MF ソウザ 5.0点
SOUZA is kawaii。4月に負傷し、そのまま中断期間に突入。先日の天皇杯二回戦で復帰を果たした。相変わらず1人でなんでもやってしまう戦術兵器。後半戦はブイブイ言わしてくれ。
13 FW 高木 俊幸 7.5点
2月のゼロックスでいきなりゴールを決めると清武の離脱でポジションを得た勢いで左SHのレギュラーを確保。小気味良いドリブルと思い切りのいいシュート、攻守にハードワークを厭わないスタイルはサポーターのハートをがっちり掴んだ。ハイライトは15節アウェイ広島戦。清武の負傷で後半開始直後からピッチに立つとリーグ最少失点の広島相手に2ゴール。2点目のボレーは素晴らしいコース、スピードだった。曜一朗と並んでチームトップタイの4ゴール、そして3アシストを記録。清武とポジション争いになるがさらなる活躍を期待。
14 DF 丸橋 祐介 7.0点
今季ここまで0アシストながら3ゴールを記録。13節長崎戦では直接FKも決め、超攻撃型SBとしてW杯後に代表なんてどうでしょう?飛び道具もありますよ?え?守備が?頑張ってるけど?ああ…。
15 MF 木本 恭生 5.0点
2年目のジンクスというほどでもないが、相次いで怪我人が出た時期に流れに乗って負傷離脱。そのまま中断期間へ。山下が好パフォーマンスを維持しているので、レギュラー再奪取を狙う。
16 FW 片山 瑛一 6.5点
ACLでは得点にこそ結びつかなかったが自慢のロングスローでアジアを驚かせた。他のSBに比べ圧倒的に高さがあり、6節以降常にメンバー入りを果たしており尹晶煥の信頼を得つつある。ACLではゴールも記録しており初挑戦となるJ1でも通用することを証明した。
17 MF 福満 隆貴 7.0点
不調の水沼宏太に取って代わり5月の名古屋戦から右SHのレギュラーを奪取。ACLではゴールも決め、ノリに乗っている。プレーの判断能力が向上しているように感じる。清武弘嗣という手本になる選手が側にいるのでたくさん盗んでほしい。J1でもゴールを決めたい。
18 FW ヤン ドンヒョン 5.5点
フィジカルを生かしたポストや、ヘディングの高さに特徴がある。サイドに流れたり裏へ抜けたりというプレーはほぼないが、怪我人が相次ぐ中、離脱せず稼働していたのはありがたい。
先発半分、途中出場半分でリーグ戦全試合出場し1ゴール1アシスト。
19 FW 澤上 竜二
20 MF 酒本 憲幸 5.0点
リーグ戦出場なし。ACL2試合出場。
21 GK キム ジンヒョン 6.0点
ロシアW杯韓国代表に選出。クラブでも安定したパフォーマンスを見せていた。
22 DF ヨニッチ 6.5点
ここまでリーグ戦全試合出場。昨季に比べ得点シーンこそまだないがディフェンス面では安定したパフォーマンス。それなりにダーティーな瞬間があり、相手チームからは嫌がられているだろう。
23 DF 山下 達也 6.5点
出番は必ずやってくるはず。準備を怠らずその時を待て。とプレビューで書いたが、木本の離脱で早々に出番が回ってきた。気合の入った素晴らしいパフォーマンスを続けている。この勢いで金髪サムライヘアーでラストサムライするんだ。
24 MF 山村 和也 6.0点
今季も前から後ろまで様々なポジションで出番を得る。ソウザ離脱直後はボランチでプレーし、ACLではFWでもプレー。終盤のクローザーとしてCBに入る必勝パターンも見慣れた光景に。超便利屋。
25 MF 山内 寛史
J3でプレー。見てない。
26 MF 秋山 大地 3.5点
ACLで出番があったはずだが、負傷離脱。
27 GK 丹野 研太 5.0点
ジンヒョンのバックアッパーとして、他の追随を許さず2番手の座をキープ。
28 FW 中島 元彦
J3でプレー。兄弟対決もあった。
29 DF 舩木 翔 5.0点
ACLでプレーも伸び悩んでる印象。
30 MF 大山 武蔵
怪我を治して。
31 FW 山根 永遠
32 MF 田中 亜土夢 5.0点
3節アウェイ柏戦で決定機を決めきれず。ベンチにはいるもののリーグ戦では2試合のみの出場。ACLでは攻守に奮闘していた。Twitterでは頻繁にフィンランドネタを投稿。
33 FW 米澤 令衣 5.5点
J3でのアピールが実りACLで先発の機会を得るも結果は残さず。
34 FW 山田 寛人 5.5点
ACLで何度も起用されるあたり、尹晶煥の期待が伺える。
35 MF 沖野 将基
怪我を治そう。
36 MF 斧澤 隼輝 5.5点
昨季ルヴァン杯で出場機会を得る。今季はJ3で好調なU-23のチームを牽引。
37 DF 森下 怜哉
J3でレギュラー。
38 MF 西本 雅崇 6.0点
ACLで好プレーを披露するとついにリーグ戦で先発のチャンスを掴む。ライバルは多いがやるしかない。
39 MF チャウワット
J3で出場を果たすもスタミナ難を露呈。
40 FW 安藤 瑞季 5.5点
ACLで出場機会を得ると、アウェイ神戸戦で途中出場からJ1デビューを果たした。何かやってくれそうなオーラがすごい。
41 MF 魚里 直哉
J3で好パフォーマンスを見せる。
43 MF オスマル 6.0点
リカルドと入れ替わりFCソウルよりレンタルで加入。大型レフティでボランチやCBでプレーできる。セレッソではソウザ離脱後にボランチのレギュラーに。スピードは無いが、長い足を生かしてボールを刈り取り、パスを散らすことができるセレッソのボランチ陣ではオンリーワンな存在。W杯後はソウザ、蛍とレギュラー争いをすることになる。
45 GK 茂木 秀
J3で頻発する好プレーはDAZNの週間セーブランキングにもランクイン。
J3あまり観れてないので、わかりません。観てない人は採点なし。
米澤、マー坊、安藤、山田と台所事情もあるけどトップでプレーする若手がちらほら。とても良いことだ。舩木はU-23では3アシストでチームトップ。もっと頑張れ。以上。